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流れ星 つたえて

「トラバでボケましょう 2008 夏~秋 レベル10」お題発表ッス!

早いものでもう10回目ですか。
相変わらずのボケなしですが^^





「恋文」(ラヴレター) ッス!!!








手紙書くわ
彼女の声がまだ耳に残っている。
手紙だなんてまた古風な
彼女らしいじゃないか
僕らをよく知る同僚が笑う。
メールが主流になったのはもう何十年も前だ
文字を正確に美しく書ける人は少なくなった。
彼女の手紙を読んでいると
涼やかな声が心のなかで響いてくる。
僕は彼女の手紙を待った。

何百光年の旅をして
僕達は辺境の星に着いた。
僕は彼女の手紙を待った。
母船が何年かに一度地球を往復してくれる。
そのときに彼女からの手紙を携えてきてくれるはずだった。
だが彼女からの手紙は
いつまでたっても届かなかった。

心変わりは人の常だからね
僕がため息をついていると
同僚が慰めてくれる。
彼女が心変わりをしたなんて
思いたくなかったが
だが
手紙が来ないのは事実だった。

僕は彼女の手紙を待った。
そして月日は瞬く間に流れた。
手紙書くわ
そう言った彼女の声はもうだいぶ記憶から薄れてきてたけれど
それでも
僕は諦め切れなかった。
そしてある日
とうとう、ついに
彼女から手紙がきた。

「愛しいあなた」

書き出しを読んで。僕の手が震える。

「愛しいあなた
あなたが空の遠くにいってしまってから
もう、どれだけの時間がたったかしら。
忘れなさいとみんなが言う。
でも、私は忘れる事はできない。
あなたに会いたいという想いは
毎日毎日強くなるばかりです。」

忘れなさいって?
随分じゃないか
僕は思わず苦笑する。
僕らの気持ちは距離を超えている。
現にこうして、僕は彼女の手紙を読んでいるのだし。

「流れ星を見るたび
あなたを思い出します。
あの日、元気に旅立ったあなたが
もう二度と帰ってこないなんて
信じられない。
あの流れ星はあなたの命をのせて
どこかへ流れていくのかもしれないわね。」

・・・・
え?
僕は顔をあげて周囲を見回す。
さっき、手紙を渡してくれた同僚の姿は
どこにも見えなかった。
静かな宇宙ステーション
太陽電池で永久に回転し続ける。
僕は音の無い世界に立っていた。
ひとりで。
そして 鮮やかに記憶が蘇ってくる。


警告音のなか
船長の怒号が響く
絶望的な叫び
回避できません!
それが僕の最期の言葉だった。

流星群にぶつかって
僕らの船は沈んだ。
僕は
宇宙の闇のなかを漂う塵のひとつになった。

「愛しいあなた」

彼女の手紙の美しい文字が乱れる。

「もうすぐ
あなたのそばにいくわ。
毎日、ベッドで横になったまま空を見ています。
でも心配しないで。
苦しくはないから。
もう随分長い間
このときを待っていました。
あなたは私がわかるかしら。」


僕はずっと彼女の手紙を待っていた。
だが本当にこの手紙が読まれるのを待っていたのは
彼女だった。
ずっと長い間
彼女は待っていてくれたのだ。

「    」

僕の名前を呼ぶ声が聞こえる。
何度も何度も。
愛しいあなた、、、
きみの手紙が宇宙でさまよっている僕の
散り散りになった魂をよびあつめている。
磁石に吸い寄せられるように
幾筋もの流れ星が集まって
僕の心はひとつになってゆく。

愛しいきみ

僕は手紙を抱きしめる。
そして きみを 抱きしめる。
ようやく。
きみの笑顔を 抱きしめる。



■□■□■□■□■□【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■□
【ルール】
参加:
 お題の記事に対してトラバしてボケて下さい。
 締切りは1つのお題に対し30トラバつく、もしくは10月31(金)夜中まで
 1つのお題に対しては1IDにつき1トラバ(1ネタ)とします。
 お題が変われば何度でも参加OKです。

チャンプ:
 お題を出した人が独断で審査しチャンプ(大賞)を決めます。
 チャンプになったら王様です。以下の特典と栄誉が行使できます。
  1.お題を出す
  2.言いたい放題な審査をする
  3.次のチャンプを決める
 何か困ったことがありましたら開催事務局までどうぞ。

企画終了条件:
 みんなが飽きるまで、もしくは開催事務局が終了宣言を告知した時です。

参加条件
 特になし!
 ※ 以下あれば尚可!!
 ブログをもっている。あるいはこれから作成する。
 トラックバック機能が使える。

 ※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。

 企画元     毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/
 開催事務局  ボケトラの穴     http://trana88.exblog.jp/
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


21:14 | トラバはぁる | comments (14) | trackbacks (0) | page top↑
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コメント

# スターダスト凝集体
宇宙創成第一世代の星々を除くと、宇宙の星はスターダスト(星間塵)の凝集によって形成されます。
そうすると星の核は、ラブレターの引力効果に由来するのですね。
夜空に放つ想い人への思慕の情が、星の輝きの第一歩だったら素敵です。
by: ばくまこと | 2008/10/24 00:58 | URL [編集] | page top↑
#
スターダストメモリーズという映画がアニメでありましたが、あれら一連の作品群に描かれる、開拓時の秘められた悲哀を、つい思い出してしまいました。

新たなはじまりには多大なリスクがともなう。

事故がおきてそれっきり忘れ去られてしまう出来事が多い中、最後まで想われてその想いも届けられ、受けとれた。

そんなラストが心に沁みました。


・・・と、ここでもボケトラらしからぬコメントを残して去る。
by: めめん | 2008/10/24 21:09 | URL [編集] | page top↑
# ばくまこさん
なんだか詩的なコメント^^
星が恋文の引力でできてるなんて
素敵
by: sofia_ss | 2008/10/26 01:09 | URL [編集] | page top↑
# めめんさん
社会的には風化してしまう事故や事件も
自分にとっては忘れられないと言う人は多いと思います。

今輝いてる星はもう実体がなくて
時間を越えて光を届けてるものもあるんだから
星の魂だけを
私たちは見てるってことになるのかもしれないですね^^
by: sofia_ss | 2008/10/26 01:14 | URL [編集] | page top↑
# なにかしら、
彼女の手紙が物質的な物や時間や空間を通り越して届いてくるような、手紙にはそんなところがあるような感じが素敵です。
by: かつおさん。 | 2008/10/26 14:59 | URL [編集] | page top↑
# かつおさん。 さん^^
何かを伝えるのが手紙て感覚で・・・(^^ゞ

実際に高校のときいただいた恋文で
忘れられない一文があります。
そんな一文を書いた彼のことは
好きだとか嫌いだとか言う以前に
私の思い出のなかにずっと残ってるわけでして。
はう。
by: sippo | 2008/10/27 01:38 | URL [編集] | page top↑
#
彼女からの手紙は、何億光年先の宇宙を彷徨って時間差で届いたのではないかしら。
最終的に想いはいつかは届く、そんな気持ちになりましたわ。

by: yumi_si | 2008/10/27 04:48 | URL [編集] | page top↑
# yumi_si さん
うん。想いは届くと思っています。
その想いが強ければ強いほど
いつか何かしらのカタチで^^
by: sofia_ss | 2008/10/28 22:23 | URL [編集] | page top↑
# 手塚治虫の
「火の鳥」のワンシーンにありそうな感じの情景ですねぇ

永遠に想いは宇宙を駆け巡るわけですね。
by: ぢぇみに | 2008/10/28 23:08 | URL [編集] | page top↑
# ぢぇみに さん
時間って
地球時間(?)だけなのかも~~
人間の寿命が基準なのかなあ。
だったら永遠に続くものがあるのは当然なことかもしれんです。

by: sofia_ss | 2008/10/30 23:11 | URL [編集] | page top↑
#
なんとも言えずもの悲しいけれど、いつもながら素敵な作品ですね。
時空を超えて伝わっていく、想いの深さが感じられます。
by: 放浪猫 | 2008/11/01 21:16 | URL [編集] | page top↑
# 放浪猫さん
ありがとうございます^^
星と恋って浪漫あります。
七夕の伝説なんかもこんなところからくるのかもしれないですね。
by: sofia_ss | 2008/11/02 22:00 | URL [編集] | page top↑
#
愛しい黄身。いえ、もういらない黄身。
近頃、息子が目玉焼きの白身ばかり食べるのです。
まあ、いい気味とでも言ってください。
by: なりっと | 2008/11/05 14:05 | URL [編集] | page top↑
# なりっとさん
卵つながり(ブログ違うて!)な
ボケですねぃ^^
ウチの娘も白身オンリーです。
ゆで卵も白身だけ・・・・
なんででしょうねえ?

by: sofia_ss | 2008/11/06 23:49 | URL [編集] | page top↑

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