スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:-- | スポンサー広告 | page top↑

傷だらけのカステラ


彼女の白い腕に

いくつもの傷が つけられ始めた。

彼女の隣の席に座っていた友人が

「授業中に、死にたいって独り言を言うのよ」

そう教えてくれた。


気になる。

気になる。

彼女が、気になる。


夏の日に

クラブ活動で一緒に練習したあるとき。

フアフアと飛んできた虫を

私が、つぶしたその瞬間

彼女の目の中では

プチっと

音がしていた。

ガラスのように澄んだ透明な瞳。

壊れそうな光を浮かべて

私を、じっと見つめた彼女。

でも、何も言わなかった。


気になる

気になる。

彼女の美しすぎる視線が

とても、気になる。


休みがちになった彼女と

その日、たまたま二人きりになった。

「・・・その傷、どうしたの?」

思い切ってきいてみた。

「これ?」 彼女はクスっと笑って答えた。

「さあ?わからない。いつの間にか、ついてた」


気になる

気になる!

私は遂に、彼女に言った。


「 死んじゃ、だめだよ 」


彼女のきれいな瞳が大きく大きく見開かれた。

「どうして?」


え、えへへ・・・

なんとなくさ

笑ってごまかしながら

急いで、その場を離れてしまった。



彼女がそれからどうなったのか

それは今ではわからない。

だけど

同じような出来事に、またであったら

言うよ。 何回でも。

悔いを残したくは ないから。








07:52 | いろいろと | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑
今日は山猫 | top | 夜の鍛錬

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://sofiass.blog118.fc2.com/tb.php/483-c0554536
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。