贈ります




昨日PTA総会を終えて、会長が交替しました。
前会長は4年間、会長職を引き受けてくださいました。
こころより、感謝と尊敬の念をおくります。

彼の話をブログで書きたいと、ずっと思っていましたが
一区切りついてからにしよう、と決めていました。
彼は私がブログを書いていることを知っていて
「あなたのこと、書いてもいい?」と尋ねたら
「なんでも、どうぞ^^」と答えてくれましたので
遠慮なく(!)書きたい、と思います。ありがとう。


彼とは、子供がずっと同じクラスでした。
学級懇談会によく出席する方でしたので、
教育に熱心な父親なんだなと思っていたところ
奥様が病気になられているのだと、知りました。
私はその頃、幼稚園の送り迎えに自転車で出かけていたのですが
ちょうど幼稚園に行く通り道に、彼の家があって
ときおり、奥様の姿を拝見することがありました。
ドキっとするほど、見かけるたびにお痩せになっていくのです。
ご家族の気持ちを考えると、居たたまれなくなるような想いがして
何かお手伝いできることはないだろうかと、思っていました。

奥様が亡くなられてすぐに
彼が会長になるということを聞き、ものすごく驚きました。
会長就任の挨拶で、彼自身も言っているのですが
「役員を一度もした事がなく、シングルファーザーで、しかも貧乏、の三重苦です」
ホントですよ。
よく引き受けたと思いました。
家事に仕事に、一人で思うようにいかないだろうし時間もないだろうし
それなのに、さらにPTA会長をやるなんて!
私はそのとき、幼稚園のPTA会長と、子供会の会長とを兼任することになり
少々落ち込んでいました。
でも、彼の存在がとても力強くて、私なんかまだまだ楽な方じゃない、って
気持ちになったものです。
と同時に、きっと大変であろう彼のお手伝いは
私にはPTA活動でしかできないのではないか、と思ったりもしました。


ここで、彼が書いた文章をちょっとご紹介します。

シングルペアレントは、子育て・家事・仕事・求職活動が
すべて自分にかかってくるため、
ともすれば全世界を一人で背負っているように感じてしまいます。
両親がいれば、刑事ものにたとえれば
「優しい刑事」と「こわもての刑事」の役を分担できるところが、
一人であればついつい子どもに逃げ道がないとわかりつつ
「こわもて」役に徹してしまう事もあります。
もちろん家庭教育上好ましくない面もあります。
父親が子育て・家事・PTA活動を行っている姿を
目にしている私の子どもたちは、
ジェンダー・ステレオタイプにとらわれることはないでしょう。
私が子育て上誇れる数少ないことは、子どもたちに誕生以来
「女の子だから」「女の子らしく」という言葉をつかったことがないことです。

<中略>

周囲に知り合いのいなかった私にとって、PTA活動を通じて得た
仲間や学校の先生方との語り合いの場は、実にありがたいものでした。
同様の悩みや喜びを持った人びとは、周囲にいるということも実感しています。

<中略>

家庭・家族の形が多様化し、いわゆる「伝統的な」家族が崩れています。
この流れは今後もいっそう強まるでしょう。
子どもをめぐるさまざまな問題が並行して現れてくるため、
その原因を家族・家庭の変化(とくに女性の社会進出や離婚の増加)に
求める向きもあるようですが、それはあまりに短絡的で安易だと思います。
両親のどちらかが働くか、どちらも働くか、
シングルペアレントであるか、そうでないか、
それはそれぞれの選択の問題であり
家族や家庭はこうあるべきだということを誰かが押し付けることは
結局より大きな不幸につながりかねません。
また、それぞれの選択の結果を、「自己責任」として切り捨てるのではなく
何よりも子どもたちが幸せに暮らせるよう社会全体でサポートすることが
何より重要だと思います。
PTA活動は、その一翼を担えるものと確信しています。



大変だなぁと思っている私の目の前で
彼は飄々として、会長を続けてくれました。
自分の世界にこもることなく
他者とのつながりを持つその姿勢は、きっとお子さんたちの心の中にも
良い種を撒いていることと思います。
お手伝いがいくらかでもできたことは、私の喜びです。

お子さんが小学校を卒業してようやくお役御免になり
自分の時間が少しはできるだろうと思ってたら
「役員決めでなかなか役員が決まらなくて、くじかジャンケンになりそうだったから
引き受けちゃった。えへへ」
って、中学校の役員、しかも広報部長なんか引き受けちゃって
大丈夫なんですか?
ま、会長職を経験すればもう怖いものはないのかもしれないけど・・・。
尊敬もしてるけど、ちょっと呆れ気味なワタクシでもありました。





23:45 | 子育て自分育て | comments (10) | trackbacks (0) | page top↑
ヨンさま | top | 野心家

コメント

# No title
我が家はただ、毎日毎日、遊ぶことだけに集中しています。
だけど、いつか、子供と向かい合う日が来るんですよね。
そのとき、立派じゃないかもしれないけど、
親として、自信だけは持っておかねばならないなぁと、感じました。
いいお話、ありがとうございます。
by: soulwriter | 2005/04/17 00:45 | URL [編集] | page top↑
# No title
すごいお父さんです。
こどもは、そんなお父さんの背中をみて立派に成長するんですね。
by: panchan1121 | 2005/04/17 12:56 | URL [編集] | page top↑
# No title
soulwriterさん、親は皆それぞれの考え方で子育てをしているので
何が正しいとハッキリ言えることはそれほど多くないと思います。
自分の価値観を信じることしか、ないのかもしれないですね^^
by: sofia_ss | 2005/04/17 15:04 | URL [編集] | page top↑
# No title
パンチャンさん、この方はPTA活動が比較的しやすいお仕事に就いているので、なんとかできたのかな、と思います。
保護者の方にはいろんな方がいらっしゃっいますが、私は、ボランティアであるPTA活動を一律同じ条件で行うと言う事にかえって不公平感を抱いている方です。難しいところです。
by: sofia_ss | 2005/04/17 15:06 | URL [編集] | page top↑
# No title
そふぃさん。
なるほど、活動しやすいのかもしれませんが、要はやる気なんでしょうね。
義務にしてもおかしくなるし。もう少しいい形あると良いんですけどね。
by: panchan1121 | 2005/04/17 20:00 | URL [編集] | page top↑
# No title
パンチャンさん、私の理想は事務局を委託してPTA会費で給料を賄うというものです。通年の総務本部役員は負担が大きいので、なりてを探すのが大変です。取りまとめの事務局だけを専門職にして、あとは必要に応じて、親からボランティアを募るという形です。
お給料が出るなら、子どもが卒業しても続けるかもしれないですね。
休みは子どもと同じですし、子どものそばで仕事できるし、転勤はないし、私だったら、即就職したいです^^
by: sofia_ss | 2005/04/17 22:43 | URL [編集] | page top↑
# No title
そふぃさん。
なるほど、PTAの委託、難しいところですね。
PTAがやっているいくつかの業務(活動)を有償化するのはありえそうです。
PTA関係の事務を外部委託するとかですね。
by: panchan1121 | 2005/04/18 02:46 | URL [編集] | page top↑
# No title
素敵なお父さんですね。
地域の活動に参加することが、
自分や子供にも良いことと判断されたんだと思いますが
大変な日々であったろうと想像できます。
私には到底真似できない。頭が下がります。
by: cosicosi3 | 2005/04/18 11:17 | URL [編集] | page top↑
# No title
パンチャンさん、そそ。事務だけで良いと思います。
役所でそういうのを仲介してくれるシステムがあればいいのですが。
ついでに、PTA会費だけでは賄えない場合、いくらかでも補助を出していただけたら、なおのことGOOD♪です~
by: sofia_ss | 2005/04/18 16:00 | URL [編集] | page top↑
# No title
コジコジさん、繋がりを持続させるというのは、時間も労力もかかって
大変な事だと思います。
>ともすれば全世界を一人で背負っているように
すくなくとも、子育てに関しては、他人に任せてみるのも方法のひとつだと思います。
私も、自分やだんなだけで育ててきたとは言えないところがあります・・。
by: sofia_ss | 2005/04/18 16:07 | URL [編集] | page top↑

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://sofiass.blog118.fc2.com/tb.php/1577-95f0480b